記録004
その夜は、静かすぎた。 風もなく、 音もなく、 ただ月だけが、そこにあった。 見上げた覚えはない。 気づいたときには、 すでに“見ていた”。 ——いや、違う。 見られていた。 その瞬間、 理解が追いつく前に 何かが、 確実に変わった。
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